牛久市がバイオマスタウン構想の一環として、耕作放棄地で栽培した菜の花や廃食油から製造するバイオディーゼル燃料(BDF)が、東日本大震災の被災地で活用されている。燃料不足の中で、救援物資の輸送や被災地での車両の燃料にも威力を発揮。環境保全から導入されたが、災害にも役立つことが証明された。
市は、三年前から同市奥原町の市バイオディーゼル燃料製造施設(生産能力日量二百リットル)で、菜の花や学校給食、スーパーなどの廃食油からBDFを製造。公用車二十二台の燃料として利用している。
市は震災後、燃料不足で公用車の使用制限をしたが、BDF搭載車は除外。四月十四日には、宮城県色麻(しかま)町にBDF搭載の四輪駆動車とトラックで支援物資を運んだ。同町と同県亘理(わたり)町へはこれまでに計十二回、支援物資を運んでいる。
BDFは軽油とほぼ同じ性能。新型ディーゼルエンジンでは不具合が生じるが、二〇〇〇年以前の旧型エンジンなら十分に性能を発揮する。両町に運ばれたBDFは現地のトラックなどの燃料としても活用された。
このため市は、BDF生産量(日量)を二倍の四百リットルにアップ。市内の大手スーパーが市外の系列店からも原料の廃食油収集に協力し、震災後の三月は通常の月間生産量三千リットルを大幅に上回る約六千リットルを製造したという。
BDFは同市の公用車のほか、廃食油などのBDF化を市に依頼している、龍ケ崎市や阿見町も公用車に使用。民間企業やNPO法人なども使用するなど、新たな燃料として関心が高まっている。







