循環経済新聞の一面に新春インタビューとして当社代表 内田勝巳のインタビューが掲載されました。

『品質向上のため精製提案』
『シェア―して市場を伸ばす』
『バイオマスジャパン社長 内田勝巳氏に聞く』
『BDF事業拡大へ』
バイオディーゼル燃料(BDF)事業に取り組むバイオマスジャパン(東京都北区、内田勝巳社長、℡03・6681・8365)は、より品質の良い燃料を精製することを強化し、ユーザーに燃料の精製方法を提案しながら、プラント・燃料・周辺薬剤の販売、精製技術の開発などを行っている。
同社の内田勝巳社長にBDF事業について聞いた。
新春インタビュー
―BDF事業を始めて苦労した点は?
日本でのBDF製造は、廃食用油から作る。廃食用油の原料を集める場所によって成分は異なるので、原料が違うと出来上がったBDFも性状を引き継ぐ。それぞれに合わせた精製方法を提案していかなければならない。そこがBDF事業で難しい。
ビジネスモデルは3年もすれば変わってしまう。サイクルが早いので、常に考えてイノベーションしていかなければならない。
どんな成分が集まった廃食用油なのかを見極めて、ユーザーに合った精製方法を提案していくのは苦労も多いが、品質向上を常に心がけてユーザーに提案している。
―品質向上とおっしゃっていますが、それはどうして?
日本は小規模で地産地消の状況で進んできているので、目視による品質確認のみで科学的な分析がロットごとに行われていない。
ヨーロッパではバージンオイルからの大規模精製でGSなどで一般販売するため、毎回ガスクロマトグラフィー等の高額な分析機器を利用して品質を確認している。EU規格に合っていたら出荷している。
日本での精製量は少なく、原価が合わないため科学的な分析で品質を確かめていない。
今後、品質の悪い燃料を精製して日本のBDFが叩かれると業界全体が沈んでしまう。収益が上がる上がらないに関わらず、日本で製造しているすべてのBDFの品質が向上するようにツールなどを提供していきたい。
品質を確かめるため、自社で開発した品質分析キットなどを使用して、安い価格で分析の代行のような事業も行っている。大学と提携しているので、分析ができる。
崇城大学の池永和敏教授から4年前、BDFの特許を購入したのが始まり。池永先生か開発した技術を「BioMAX」(バイオマックス)とネーミングをつけて販売している。
このBDFの精製方法には苛性ソーダ、苛性カリなどの強アルカリを用いたアルカリ触媒法、リパーゼ酵素などを用いた酵素法、高温高圧状態を作り超臨界アルコールを直接油脂と反応させる超臨界法などさまざまな精製技法がある。それぞれ特徴が異なるが、弊社のBDF製造装置「MAXシリーズ」ではアルカリ触媒法を採用し、触媒は苛性ソーダ、苛性カリ、そして新触媒「BioMAX」が使える。
苛性ソーダ、苛性カリは毒・劇物取扱法や薬事法で劇物と指定されている危険な薬品なので、扱うときは保護めがね、保護手袋をつけ、慎重に取り扱わなければならない。皮膚についたら激しく皮膚を侵し、ほんの1滴でも目にはいると失明のおそれがある。扱いに注意が必要な反面コストが安いのが特徴。
新触媒「BioMAX 」は劇物指定品外で安全で、さらにBDF製造工程でメタノールにアルカリ触媒を溶かす危険な作業工程も新触媒「BioMAX 」では不要となり安全面に優れている。しかし、若干コストが高い。
―コスト削減するために心がけていることは?
弊社では、自社工場は持たないようにしている。自社工場を持つと、固定費が上がり売価も上がる。プラントの設計図は自社で書いても製造するのは外注にお願いするようにしている。付き合う業者をよく選定するのも大切。今までで、プラントを製造してすぐに壊れる企業もあった。1年以内に壊れてしまうと大変。
弊社では現在、フライヤーなど厨房機器を製造している大手企業に委託してプラントを作っている。厨房機器のプロだから、油漏れすることはほぼない。クレームがついたら、コスト削減どころではないので、プラントを製造してもらう業者に何度も足を運んで、製造現場を良く見に行くようにしている。
―BDF事業で取り組んできた改善点
BDF事業は、品質が良い燃料を精製していかないと長続きしない。どこの業者が製造した機械を利用しようが、品質の良い燃料の精製方法を提供したり、不足している部分を提案していきたい。
あと、排水とグリセリンの問題がある。
排水は、BDFをエステル反応した後、水で洗う。白い汚濁したBODの高いものをそのまま排水に流してしまう。環境事業を行っているのに環境基準を守らない。そのような人が多い。
弊社では、排水処理をどうにかしなければならないと思い、水を使わない乾式を採用している。この処理方法は薬品で夾雑物をとってしまう。
また、BDFを精製すれば、グリセリンも必ず出る。現在野積みにされたグリセリンはたくさんあるので、回収してA重油の代替燃料に換えてすべて使ってしまおう。
BDF事業には、JISの規格は欠かせないが、クリアするには回収してくる原料が関係してくる。弊社は、JIS規格にクリアするために必要な点をそれぞれのユーザーに提案できる。時間をかければかけただけJIS規格にクリアする確立は上る。今後もそのためのお手伝いはして、より高い品質を目指していきたい。
―今後のBDF事業をどう考えるか?
今後、BDF業界が叩かれないようにそれぞれに品質の良い燃料を精製できる体制を整えていってもらいたい。
国の施策に大きく作用されてしまう業界なので、元々バイオマスニッポン総合戦略で2020年までにバイオ燃料をエタノールも含めて、200万㌔㍑導入する取り組みがあり、そのうちの6万㌔㍑はBDFの目標量なのでこの施策を予定通り、進めていってほしい。
BDFのマーケットは、2010年で100億くらい。今後、年120%程度成長すると言われている。マーケットが伸びていくので、みんなでシェアーしながら、やっていきたい。
BDFの業界で集まって情報交換をすることは大切だと思う。







