ブラジル国営石油会社のペトロブラスは2つの意味で世界的に重要な企業になりつつある。大型の深海油田「プレサル」の開発を進めることで資源埋蔵量が倍増し、有数の石油供給者になる。同時に、地球温暖化対策で重要な役割を果たすバイオ燃料でも世界をリードしている。
株式時価総額は世界の主要石油会社の中で米エクソンモービルに次ぐ第2位だ。経済危機下でも他社を上回る投資を実行しており、2013年までの5年間で1740億ドルを投資する計画だ。
石油・天然ガス生産量は現在の日量270万バレルから13年に同360万バレル、20年には同570万バレルに拡大する。当社が深海油田という新たな領域を開拓していくことで、石油が枯渇する懸念はなくなり、生産量は増えていくだろう。
石油の消費量が多いのは米国や中国、日本などだが、ブラジルも産油国としてだけでなく消費地としても成長している。当社は軽油やジェット燃料など、石油製品を生産するための製油所の能力も増強する。ブラジルの国内需要拡大に対応して製油所を整備し、この設備をてこに国際市場への供給力も高めていく。
バイオエタノールやバイオディーゼルといった石油代替燃料の供給者としても注目される存在になってきた。サトウキビで作るバイオエタノールは価格競争力がある。今後5年間で28億ドルを投資し、バイオ燃料の設備を拡充する。バイオ燃料の需要は世界で急速に拡大していく見込みだ。当社の年間輸出量も現在の約4・3倍の43億リットルに増やす考えだ。







